Y それにしてもJさんが、殺されるまでの四十日間は、新聞・雑誌で報道されている以上に ひどいものだ。新聞等は、サンドバッグがわりに殴られたとか、顔が殴られ過ぎて、黒ずんでいたとか、 顔の原形が、解らなかったとか、もっぱら、顔ばかりが強調されていたけど、 本当は、そんななまやさしいものではなかった。 Z それは、僕も聞いています。顔の事はもちろんだけど、下半身、つまり性器だけど、 こっちの方も顔以上にひどいものだったと警察の刑事が漏らしていましたね。 なんでも性器に部屋にあった鉄の棒を突っ込んだり出したりして弄んだりしていたらしいですよ。 もちろん、被害者は、大声を上げたり、うなり声を上げたらしいけど、四人の少年等は せせら笑っていた事だしね。こんな話は、聞かされるとこれが十六、七歳の少年のする事とは、 とても思えないことですよね。 Y その話は、聞いているけど、もっとひどい事をしたという話もありますよ。 X へえ、そんな話は、聞いた事はないね。もっとひどい話って、どんな事なの。 公式の警察発表では、そんな話は何も出ないしね。 Y そうですか。警察発表って、そんなにいいかげんなものなんですか。 僕は、新聞発表が、一番詳しいと思っていましたがね。 X いや、いや、発表モノは、そんな詳しくはないよ。ところで、その話を聞かせてくれない。 僕自身も知らないし少年法改正もいわれていることだし、参考になると思う。 Y 一言で言えば、被害者の性器を灰皿がわりにしたという事なんですよ。 これなど、話してしまえば、簡単なんですけど、実際は、ひどい話ですよ。常識をもつ普通の人なら、 ちょっとそんな発想は、できませんからね。想像しても誰もが、ひどいと思いますよ。そう思いませんか。