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伝染んです。SFなかんじ
1 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/09/23(土) 23:44
飯田と辻が出発して2日後、矢口は廃品のパラシュートからつくった服を中澤に進呈した。
それを試着してみたときの矢口の表情は、深く中澤の心を揺さぶった。
その服は、半分はローマ風のトーガで、半分は緩やかなパンツだった。
材料は薄地だったが、驚くほど強靭だった。
それを適当な寸法に裁断し、植物の棘でつくった針で縫いあわせるのに、矢口はかなりの努力をしたはずだった。
「もしこれでモカシンみたいなもんをつくってくれたら、地球に帰ったときに三階級特進させてやるわ」と、
中澤は矢口に言った。
「もうやってるよ〜」その日1日、矢口はすっかり興奮して、子犬のようにじゃれまわり、わずかな口実を見つけては、中澤とその膚ざわりのいい服に見をすりつけた。
気に入られようとして矢口が一所けんめいになっているさまは、哀れを誘うほどだった。
2 名前:
ウィザード@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/09/26(火) 23:53
吉澤のテントは元通りになったにも拘わらず、石川は相変わらず吉澤とともに夜を過ごしていた。
なぜなのか、吉澤には理解できなかった。一緒にいるのは楽しかったが、時には、そうとばかりいっていられないこともある。
ノクスの浜辺での出来事以来、石川は吉澤の前では服を脱がないようにしている。それが吉澤には悩みの種だった。
なぜなら、ひとつテントにいるあいだに慎み深く振舞おうと努力すればするほど、ますます石川を手に入れることが不可能になっていくからだ。
ひとりにしてほしいといおうとしたことも、何度かあった。だが、吉澤は考えた。
石川は自分が吉澤を恐れてはいないことを、つまり吉澤を友人として受け入れていることをアピールしているつもりなのかもしれない。
その意思表示を無にはしたくなかったから、石川が子供のように眠っているあいだ、吉澤は何度も寝返りを打ちつつ、夜を過ごすしかなかった。
3 名前:
ウィザード@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/09/27(水) 00:14
五日目の夜は特にひどかった。いくら寝ようとしても寝付けず、吉澤は頭の後ろで手を
組み、テントのてっぺんからもれてくる青白い光を、見つめながら鬱々としていた。明
日はなんとしても、石川を追い出そう。いくらなんでも限界ってものがある。
「どうかしたの?」
石川が起きているのに驚いて、吉澤は振り向いた。
「眠れないんだ…」
「どうして?」
吉澤は手を上にのばし、言葉をさがしたが、ふと思い直した。そう神経質になること無
いじゃない。
「むらむらっときてね。長いことセックスなしで、1日じゅう魅力的な人たちに囲まれて
いれば…そうなるよ。それだけのこと」
「わたしも同じ問題を抱えていたの」と石川は言った。
吉澤は解決方法を提案しようとして口を開いたが、考え直して口を閉じた。魚心あれ
ば…。これほどつりあいのとれた解決方法を口に出来ないとは。
4 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/01(日) 04:59
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5 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/02(月) 00:56
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6 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/02(月) 22:39
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7 名前:
陳謝
投稿日: 2000/10/03(火) 00:02
続かないのかな??
8 名前:
1=2=3
投稿日: 2000/10/03(火) 00:09
続けていいの?
9 名前:
陳謝
投稿日: 2000/10/03(火) 00:11
>>8
可能であるなら続けて欲しいです。
10 名前:
8
投稿日: 2000/10/03(火) 00:20
>>9
これ、SF小説からのモロパクリですよ。
ネタになりそうなの拾ってるだけですから。
おまけに「伝染るんれす」のパクリでもあります。
地道にsageでいきます。
11 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/03(火) 00:42
わかんねえからつまらん。以上
12 名前:
ウィザード@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/03(火) 23:51
「私達はほとんどおんなじだって、いったよね」石川がいった。「私、ひとみちゃんの
イライラの原因はそれだと思ってた」吉澤が唸るだけで言葉に窮していると、石川は寝
袋から出て、その上に座った。そして手をのばすと、人差し指で吉澤の唇に触れた。
「やり方 、 教えてくれる?」
吉澤はとても信じられない思いで、しかし未だかつて感じたことの無い強い欲望を覚
えながら、石川を見つめた。
「なんで?私に魅力を感じるから?それともただ興味があるから?」
「興味があるのは確かよ」と石川は認めた。「もうひとつのほうは、まだよくわからな
い。理由が無いわけじゃないの。私がレイプだときかされてきたものは、愛しあう行為
とよく似ているって、中澤さんがいったの。女が悦びを得ることも出来るって。ほんと
うかしら?」石川は片方の眉をきゅっとあげた。数週間前だったら、このこまかな表情
を吉澤は見逃していただろう。だが、今は石川と波長が合うのを感じる。吉澤は寝袋を
はぎとって、石川を抱き寄せた。
13 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/04(水) 00:21
上げときゃ誰か荒らすかな
14 名前:
ウィザード@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/04(水) 00:35
吉澤がすぐ押し入ってこないことに、石川は驚いたようだった。男と女も、女同士の
ばあいと同じように愛しあえることを知ると、石川は何の躊躇も見せず、大胆にふるま
った。娼婦だったら特別料金を請求しそうなことまでやってのけた。石川は吉澤に、な
にをしてほしいか、いつしてほしいか、まるで吉澤がこういったことをするのは、はじ
めてだと決めてかかった口調で要求した。ある意味ではそのとおりだった。女とはずい
ぶんつきあったが、ここまではっきりと自信を持って、自分の欲求を口にする相手はは
じめてだった。
石川は見る見る上達していった。最初のうちは 、 質問と観察の繰り返しで、どこをど
うすると吉澤がどう感じるのかを知りたがり、あちこちの感触や味に驚いていたが、驚
いたといっても少しも不快そうではなく、吉澤が準備オーケーになる頃には、すっかり
この営みに熱中するほどになっていた。
石川が再び懐疑的になったのは、吉澤が入っていった時だった。石川は、痛くはなか
ったと認めたし、気持ちいいとさえいったが、自分の欲求を満たしてくれていないから、
この形は不自然なのではないか、とずばり指摘した。吉澤は、大丈夫 、 うまくいくから
と説得しようとしたものの、そうはならないことに気づいて愕然とした。もう、ぎりぎ
り引っ込みのつかない状態になってしまっていたのだ。
15 名前:
ウィザード@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/04(水) 00:54
もう一度出来るようになるまで、石川は待ってくれるだろうか、と考えた刹那、吉澤
はいきなり肩をつかまれて、力まかせにうしろへひっぱられた。
「なにしとんのや、石川から離れろ!」中澤の声だった。一度にあまりに多くのことが
おこりすぎて、吉澤にはそれしかわからなかった。吉澤は地面に転がって胎児のように
丸くなり、ひとしきり激しく射精していた。ひどく混乱して、狼狽しているのか怒って
いるのか、それとも傷ついているのか、それすらわからなかった。が、一瞬のうちには
立ち上がり、中澤に殴りかかっていった。大きく腕を振るった一撃が、まともに中澤の
あごをとらえた。よろよろとあとずさる中澤の顔には驚きの表情が浮かんでいたが、吉
澤もそれに負けず劣らず驚いていた。が、吉澤の勝利は一瞬にしてついえてしまった。
中澤が糸の切れた操り人形のようにへたりこみ、吉澤の手がずきずきし始めると同時に、
どこからともなく矢口が現れ、まるで空からふってきたかのように吉澤に飛びかかって
きた。次の瞬間、矢口は馬乗りになり、力いっぱいこわばらせた指を吉澤の顔面に食い
込ませようと、迫っていた。
が、矢口は躊躇し、その目から炎が消えていった。矢口はこぶしで地面をたたき、吉
澤を離すと、その頬をぺたぺたとたたいた。
「二度とこぶしで人間を殴ったりしないことね」と矢口は忠告した。「棒っきれや石こ
ろはそのためにあるんだから」
16 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/07(土) 23:58
中澤はザックをかきまわして塩を見つけ、ついでに、忘れていたキャンディを二
つ見つけだした。黄色い葉に包まれたそのひとつを、中澤は矢口の手に押し付け、
その目が輝くのを見て笑った。自分の皿を置いた中澤は、その歯ごたえのあるひと
くち大の糖果の包みをはがし、それを鼻の先にもってきて匂いをかいだ。
あまりに素晴らしいにおいで、一度に食べてしまうのはもったいなかった。
中澤はそれを半分に噛み切った。砂糖をまぶした杏と、甘いクリームの味が口中に
ひろがり喉を焼きつつ通り過ぎた。
17 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/07(土) 23:59
中澤の陶然たる表情を見て、矢口は身をよじって笑った。中澤は残りの半分を食
べ、それから、物欲しげな目を矢口がそばに置いたキャンディにちらちらと向け始
めた。矢口はわざとそ知らぬ顔をしていた。
「もしそれを明日の朝までとっとくつもりやったら、今晩は一晩中寝れへんで」
「あ〜ら、どうかご心配なく〜。あたしはねぇ、デザートは食後に食べるものだと
いうたしなみをみにつけているだけよ」
中澤のおどけた身振りにとめどもなくくすくす笑いころげながら、矢口はキャンデ
ィの包みをはがすのに5分かけ、それからまた5分かけて、じっくりためすがめつ
した。中澤は食卓で食べ物をねだるコッカー・スパニエルの真似をし、パン屋のウ
インドウを覗き込む宿なしの浮浪児を演じ、そしてついに矢口がそれを口に入れた
ときには、あーっと息をついて見せた。
18 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/07(土) 23:59
すっかり興にのってふざけている最中だったので、ふと――矢口の顔の間近に顔を
寄せ、ふんふん嗅ぎまわるまねをしているさなかに――こんなばかげたおふざけが、
果たして賢明だろうかという考えが頭をよぎったときには、思わず胸をぐさりと刺
された心地がした。矢口はむろん、かまってもらえて有頂天だった――その面は笑
いと興奮に上気し、その目は輝いていた。
19 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/08(日) 12:07
上げさせていただきます。
小説・ネタスレのたぐいなんで荒さないでね。
20 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/08(日) 12:08
>>19
やるなと言われればやりたくなる。
21 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/08(日) 12:19
>>20
押さえてくれてありがとうございます
22 名前:
名無し娘。
投稿日: 2000/10/08(日) 12:37
面白い
23 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/09(月) 00:20
どうして私は余計な心配を止めて、ただこれを楽しむことが出来ないのだろう?
おそらくその屈託のいくぶんかが外に表れたのだろう。矢口はすぐに真顔になった。
そして、そっと中澤の手に触れ、その顔を覗き込むと、ゆっくりと首を横に振った。
どちらもあえて口はきかなかったが、しかし矢口はどんな言葉で騙るのよりも雄弁
に、こう告げたのだった――「あたしのことを恐れる必要はないのよ」と。
中澤は微笑み、矢口も微笑み返した。ふたりはそれぞれの皿を口元まで持ち上げ、
テーブルマナーもなにもおかまいなしに、シチューの残りをスプーンでかきこんだ。
けれども、その場の雰囲気は決してもとには戻らなかった。矢口は黙りこんだ。や
がてその手がふるえはじめ、皿が階段にぶつかってカタカタと鳴った。矢口は鼻を
すすり、泣きじゃくりながら座りなおし、中澤が肩に手をかけると、そのままふら
りと倒れかかった。膝をひきあげ、握りしめた両のこぶしを口元にあてがい、中澤
の喉に顔をうずめて、矢口は泣きじゃくった。
「ああ、つらい。とてもつらいのよ」
「だったらそれを吐きだしな。泣くんや、思い切り」
矢口の髪――とてもやわらかくて、少しもつれはじめている髪に中澤は頬を押しあ
て、それから矢口のあごを持ちあげて、その顔の包帯におおわれてない箇所に、キ
スの出来るところを捜した。頬にするつもりだったが、なぜか自分でもわからない
ままに最後の瞬間に気が変わり、くちびるにキスした。くちびるは濡れていて、と
ても温かだった。
24 名前:
ティーターン@ジョン・ヴァーリィ
投稿日: 2000/10/10(火) 23:38
音をたてて洟をすすりあげながら、矢口は長いあいだ中澤を見つめていたあと、
またその肩に面を伏せた。顔をぐいぐいこすりつけ、喉のくぼみに押し付けると、
矢口はそのまま動かなくなった。体のふるえも、すすり泣きもやんでいた。
「どうして裕ちゃんはそんなに強いの?」と、矢口はたずねた。声はくぐもって、
ひどく近くに聞こえた。
「どうして矢口はそんなに勇敢なんや? ずっとあんたに命を助けられっぱなしやわ」
矢口はかぶりを振った。「ううん、あたしは本気でいってるの。もしこうしてもた
れかからせてくれる裕ちゃんがいなかったら、矢口、気が狂ってたと思う。なのに
裕ちゃんは涙ひとつこぼさない」
「うちは容易には泣けへんのや」
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